著者は中山マコトさん。 フリーで働く! と決めたら読む本 (日経ビジネス人文庫)、「バカ売れ」キャッチコピーが面白いほど書ける本 (中経の文庫)など、数々のベストセラーを持つコピーライティング、マーケティングを専門にしている方です。
「バズる1行」とキャッチーなタイトルですが、読者に刺さる・共感される記事を書くために必要な内容が詰まっており非常に参考になったので、参考になった部分を紹介します。
- 読者に刺さるタイトルのつけ方を知りたい。
- 読者に共感されるネタの探し方を勉強したい。
「バズる1行」は読者に刺さるフレーズを書く方法が学べる
「バズる1行」は読者に刺さるフレーズを書く方法が学べます。
具体的には、「バズフレーズの構成要素」として本書では紹介されています。
- 相手(=見込み客)が今、おかれている状況(ビフォー)
- 自分の持ち味、得意技
- 今の状況が改善された望むべき状況(アフター)
この3点がバズフレーズの構成要素です。
ブログやツイッターに当てはめると、
- ペルソナが今、悩んでいること
- 自分の権威性、信頼性
- ベネフィット(悩みに対する解決策と未来)
この3点があれば読者に刺さるフレーズになるということです。
詳しく説明していきます。
1.相手(=見込み客)が今、おかれている状況(ビフォー)
まず始めにすべきことは、「あなたは今、こんな状態じゃないですか?」と指摘してあげることです。
「バズる1行」ではそれを「指名」と呼んでいます。ブログに当てはめると「ペルソナ(想定読者)」の悩みを指摘してあげるということです。
例えば初心者のブロガーを「指名」する場合であれば、「ブログのアクセス数をあげたいですか?」と書きます。
そうすると、指摘された悩みを抱えている人は嫌でも注目してしまいます。
この注目を集める状態を「ブレーキング力」と呼び、これがないと読者に刺さるフレーズとしての効果がありません。
2.自分の持ち味、得意技
次に必要なのが、自分の持ち味や得意技です。ブログでいうと「権威性や信頼性」にあたります。
先ほどの悩みに対して書くとすると、「アクセス数〇〇PVを集めた記事の書き方を紹介します」という感じです。
見込み客が欲しい能力を私は持っていますと伝えるということですね。
この時点で、見込み客はそのノウハウを知りたくてウズウズしている状態となります。
自分の持ち味や得意技が一番効果的ではありますが、他社の権威性や信頼性を借りてもいいかと思います。例えば、文献だとか公的機関の情報ですね。
まだアピールできるものがない場合は、 他社の権威性や信頼性借りて勝負しましょう。
3.今の状況が改善された望むべき状況(アフター)
最後に、見込み客の悩みが改善された未来を掲示してあげます。ブログでいうと「ベネフィット」を掲示してあげるということです。
例題に対しては、「この書き方を実践すれば、あなたの記事はたくさんの人に読まれるようになります。」という感じで書けばいいです。
ここでは読者の悩みや不満を解決された状態をイメージさせることが重要です。そうすることで見込み客は次の行動に移っていきます。
バズフレーズの構成要素:まとめ
例題のフレーズをまとめると、以下のようになります。
1.相手(=見込み客)が今、おかれている状況(ビフォー)
2.自分の持ち味、得意技
3.今の状況が改善された望むべき状況(アフター)
1.「ブログのアクセス数を上げたいですか?」
2.「アクセス数〇〇PVを集めた記事の書き方を紹介します」
3.「 この書き方を実践すれば、あなたの記事はたくさんの人に読まれるようになります。 」
「バズる1行」は読者に刺さるフレーズの探し方が学べる
「バズる1行」は読者に刺さるフレーズの探し方も学べます。
ネタ探しの方法は下記です。
- 人気雑誌の広告をチェックする
- ネットの質問サイトをチェックする
- 周囲の人たちの会話をチェックする
詳しく説明していきます。
人気雑誌の広告をチェックする
人気雑誌の広告掲載料は非常に高額です。
なぜそんな高額の掲載料を払ってまで広告を載せるかというと、単純に商品が売れるからですね。複数の雑誌に掲載されているような広告は稼いでいる広告ということになります。
その広告には、売れる秘訣や稼ぐポイントが隠されています。
人気雑誌に掲載されている広告を研究することで売れるフレーズを書くコツが見えてきます。
ネットの質問サイトをチェックする
yahoo知恵袋や教えてGooなどの質問サイトは色んな人が質問を投稿しています。
その内容を見ると、すぐ調べればわかるような悩みから深い悩みまで色々な質問が投稿されています。この質問がそのまま刺さるフレーズになります。
投稿サイトの質問の悩みを解決できるフレーズが、読者に刺さるフレーズです。
周囲の人たちの会話をチェックする
電車に乗った時やカフェでお茶している時など周囲の人の会話を聞いていますか?
周囲の会話にはヒントがあふれており、刺さるフレーズを考えるネタになります。あのユーミンも昔は、一日中カフェで周囲の人の話の内容を聞いてネタを探していたそうです。
例えばサラリーマンなら朝の通勤電車やランチのお店など、誰しも周囲の人の会話を聞ける状況が一日のうちにあると思います。
その時間をネタ探しに使いましょう。
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ヒット商品・サービスのバズフレーズ解説がオモシロい
「バズる1行」では ヒット商品、サービスのキャッチコピーを著者「中山マコト」さんの 視点で解説しています。
ヒットする前のキャッチコピーやなぜヒットしたかの分析などスゴく参考になると同時に単純に面白いです。いくつか紹介していきます。
アップル創業者「スティーブジョブスの失敗」
「このiPodは、最新式MP3プレーヤーです。容量は5G、重さも185gと軽い」
iPodの初期の広告コピーです。今でこそ一般的になったMP3プレーヤーですが、当時は新しい物だったのでMP3、5Gといってもお客さんにはよくわかりません。
そこで考えられたのが、
「1000曲をポケットに」
好きな曲を1000曲分持ち運べていつでも聞けるというiPodを買った後のベネフィットをズバリ表していますね。
こうしてiPodはヒット商品になっていきました。
細部の違いではなく、最も重要な能力で勝負
「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」
これはもうみんなが知っていますよね?
ダイソンの初期のキャッチコピーです。現在は「他のどの掃除機よりも確実にゴミをすいとります」というキャッチコピーに変わったようです。
ダイソンは掃除機の一番重要な能力=吸引力を圧倒的に磨くことでライバルメーカーを無力化しました。
商品の一番重要な能力を圧倒的に磨くことで、他のライバルより頭一つ抜き出ることができるというお話です。
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「バズる1行」で読者に刺さるフレーズが書けるようになる:まとめ
今回の記事のまとめです。
- 読者に刺さるフレーズの構成要素
- 読者に刺さるフレーズを考える訓練方法
- ヒット商品・サービスのキャッチコピー考案の経緯
私もブログを始めて3カ月ですが、どうしたら読者に読んでもらえるかという点はいつも頭を悩ませています。「バズる1行」は読者に刺さるフレーズに特化して紹介から作り方、訓練方法までが解説されているので、スゴく参考になりました。
ブログやツイッターで伸び悩んでいる人には必見の内容ですので、ぜひ読んでみてください。